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Mini Review:TV:S1#01(001)=DVD:S1#01「欺かれた詐欺師たち / The Nigerian Job」

2010/08/18

レバレッジ〜詐欺師たちの流儀 / Leverage
Mini Review (感想・批評)

TV:S1#01(001)=DVD:S1#01「欺かれた詐欺師たち / The Nigerian Job」
[初回放送]
US(TNT):2008年12月7日
日本(FOX:字幕版):2010年3月30日
日本(FOX:吹替版):2010年8月15日
日本(DVD:リリース&レンタル):2010年11月12日
【シーズン1のエピソードの順番に関して】
TV(FOX JAPAN及び、オリジナル局のTNT)で放送された順番と、DVDに収録されている順番が、少々異なっています。

本来の順番(脚本家たちが本来考えていた順番)は、DVDに収録されている順番とのことです。
(※DVDの収録順は、BOX1まで、TVの放送順と合わせて表記してあります)
*当サイトでは、FOX JAPANチャンネルの放送に準拠していますので、基本的にTVでの放送順で書いています。

batcatは、先に『「字幕版」で観ている=キャストの「地声」で観ている(地声を知っている)』状態だったので、今回の「日本語吹替版」にはかなり不安がありました。
が、以外とハマってましたね。batcat的には合格点かな★

細かく突っ込むと、ネイトの声がちょっと若すぎるかなあとか、エリオットはハスキーな声の人がよかったなあとかありましたけど、まあ無難じゃないでしょうか?
ただ、ソフィーは「日本語」だと、「アクセント」の使い分けの見事さが伝わらない感じが否めないですね〜。

以下、シーズン1エピソード01(001)=DVD:S1#01「欺かれた詐欺師たち / The Nigerian Job」のMini Reviewです。

元保険調査員のネイサン・フォードは、盗難品を取り戻すのに協力してほしいと近づいてきた男を不審に思う。その仕事が、以前行った保険調査で捕えた3人の泥棒の監視依頼であることが分かると、ネイサンはさらに男を怪しく思う。しかし、それが以前自分の息子を死に陥れた保険会社に仕返しできるチャンスであることが分かり、不審ながらも依頼を引き受けることにする。抱いていた疑念が確かなものであると確信したネイサンは、嫌々ながらも手を貸すことになった同僚と協力して、男との商談を正当なものにしようとする。

(from FOX JAPAN角川映画)

元保険調査員のネイサンに、ライバル会社に盗まれた飛行機の設計図を取り返すよう航空機メーカーの社長から依頼が入る。ネイサンは社長が雇った犯罪のプロ、ハーディソン、エリオット、パーカーとチームを組み任務を完了するが、実は全員だまされていた事実が判明。そこで、ネイサンの昔なじみを1人スカウトし反撃に出る。チームは一回限りで解散するはずだったが・・・。

(from Leverage The 1st Season DVD Vol.1)

ここからはドラマショットを交えながら進めていきましょう。
TV:S1#01=DVD:S1#01「欺かれた詐欺師たち / The Nigerian Job」の『※ネタバレあり』です。


画像はそれぞれクリックすると、拡大表示されます。
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ストーリーの流れは思い出しながら書いているので、ちょっと(順番が)間違ってる部分があるかもです。
特に「セリフ」は、かなり妄想が入っているかと(苦笑)。スミマセン。

昼間から酒場で独りたたずむネイトに、怪しい男=今回のクセモノ”ヴィクター・デュベニッジ”が接触してくる。

(N=ネイト、V=ヴィクター)
N「フォードさんですよね?あなたのことはよく知っていますよ。盗まれたモネの絵を取り返し、莫大な利益をご自身の(保険)会社にもたらしたのに、いざと言う大事な時に会社は助けてくれなかった。」
N「(超不機嫌に)一体何の用だ?」
V「大事な『ファイル』がライバル相手の企業に盗まれたんです。それをあなたに取り返して欲しいんですよ。」
N「私は泥棒じゃない。」
V「違います。泥棒はもう事足りているんです。あなたには、彼らの『監視役』を頼みたいんです。」
N「(ヴィクターの渡した泥棒達のファイルを見ながら)どいつも知ってるやつばかりだな。”パーカー”を使うのか?アイツ相当イカれてるぞ!?それに、コイツらはみんな『一匹狼』だ。『チーム』で行動させるのは無理に決まってる。」

渋るネイトを見て、揺さぶりをかけてくるヴィクター。
「(盗まれた)ファイル」には莫大な「(知的財産のための)保険」がかかっていて、その保険会社が”IYS”だと強調。
それを聞いた途端。動揺を隠せないネイト。
忠実に働いてきた自分を裏切り、大事な一人息子を見殺しにした、かつてのネイトの勤務先。
それが保険会社の”IYS”なのです。
この部分は、後々のストーリーに至までの大事な『伏線』になるのでしっかり覚えておいて下さいね。

結局ネイトは、渋々ながらも「仕事」を引き受けることに・・・。

ファイルを盗むために招集された3人の泥棒。
天才ハッカーのハーディソン、武術の達人エリオット、そしてイカれた泥棒パーカー。
向いのビルの一室から、3人に指示を出すのがネイト。
3人の耳の中には、指示を出すネイトの声だけでなく、全員の声が互いに聴こえる、ハーディソンお手製の超小さなイヤホンマイクが入っています。何でも「骨振動」で、聴こえるんだとか。

ネイトの指示を待たずに、「ひゃっっほううううう!」と嬉々とした声で一気にビルを飛び降りるパーカー。(もちろん「命綱」は着けてます^^;)

「アイツ相当イカれてるぜ!!!」by ハーディソン&エリオット(笑)。

被ってた帽子を取って金髪があらわになったパーカー!超キュートです!

さてさて、さっさと仕事にとりかかる3人。が、予想していない自体が・・・。
警備員の巡回時間が「1時間早い」!
すぐに、その理由が「スポーツ観戦(バスケのプレーオフ)」のためだと気付くネイト。
ハーディソンがおとりになり、エリオットが警備員4人を倒す様に指示。

アッと言う間に4人を片付け、涼しい顔のエリオット。
アンタ、スゲーよ!

撤収でも軽いトラブルがあり、「プランB」(ネイト的には「プランG」)に変更。

わーお!セクスィ〜!パーカー
目のやり場に困るよ!笑
もうちょっと大きな画像が欲しかったなあ。

4人全員無事に撤収し、「一度きりだからな。」と早速解散する4人。
「もう名前も忘れちゃった。」by パーカー。

翌朝、ヴィクターからネイトに「ファイルが届いていない。金は払わない。」と電話が。
指定された場所に行くと、昨日の4人が再集合。
3人の証言から、「金が振り込まれていなくて、ここ(廃墟になった倉庫)に集められた。」知ったネイトは、ヴィクターが自分達を消そうとして集合させたのだと感づき、大急ぎで逃げるように指示。
そうすると、案の定、倉庫は大・爆・発!!!
こういう爆発のシーンをTVドラマでも、手を抜かないのがUS流。

ヴィクターにハメられたと知ったネイトは、国外に逃げようとする3人に「ヴィクターに”報復”しないか?」と提案。
「なんでそんなにこだわるんだ?」と聞かれたネイトは、「息子をダシにされたんだ。」と答える。
ココ、英語だとどう言ってたか忘れちゃったんだけど、日本語吹替では、「死んだ息子」ではなく、「息子」とだけしか言わなかったですね。

ハーディソンが調べたところによると、盗んだデータはヴィクターのモノではなく、ライバル企業のモノだったことが判明。
「”報復”も悪くない」と3人がネイトの提案に乗ることになる。

ヴィクターに「顔」が割れている4人では、作戦を実行できないということで、ある人物をスカウトしようと、3人を連れて小劇場に向かうネイト。
その劇場の舞台では、どんな素人が観ても、明らかに「大根役者」な女優が熱演中。
あまりの演技の酷さにすっかりドン引きの3人。観客もガラガラ&寝てた人もいた気が・・・(笑)。

そんな3人にネイトが、「彼女の舞台は、”ココ”じゃないんだ。」

7年降りの再会らしい、ネイトと元泥棒(アート系専門)で大根女優のソフィー。
「私、今はすっかり足を洗ったのよ。あなたは・・・こっちの世界に来たのかしら?あなたにはふさわしいと思うわ。白い騎士よりも、黒の王なんてどう?」

チーム本部(ハーディソンの部屋)にて。
ソフィーの耳にハーディソンお手製のイヤホンマイクを入れてあげるネイト。
うーん、ちょっといい感じなムード。むふふ(笑)。

「作戦は『ナイジェリア作戦 / The Nigerian Job』でいこう。」by ネイト。

翌日。
ハーディソンと共に本部に待機しながら、ソフィーに指示を出すネイト。

ソフィーの、あまりの変貌っぷり(すっかり「別人(ナイジェリア人)」になりきっている)に驚きを隠せないハーディソン。
「ソフィー・デヴェローは、”違法な舞台”で天才的な女優になるんだ。」とネイト。
つまりソフィーは、「ペテン」の最中限定で、天才的な演技ができるようになる、というワケです。「ペテン=天才的な演技」ってコトです。
ソフィーのペテンの演技は・・・うーん、どうしても「日本語吹替」だと伝わりにくいですね〜。
ココは、ぜひともソフィーを演じるジーナさんの英語+他言語の演技で堪能して頂きたいです。
ソフィーは、「6ヶ国語を話せる”マルチリンガル”で、12ヶ国語のアクセント(なまり)を巧みに真似する事が出来る」という設定なので。
「英語」が苦手な人でも、「アクセント」の違いはハッキリわかると思います。

その間、パーカーとエリオットもお仕事中。
エリオットが、PCの「技術係」という設定で登場。

こんなたくましくムキムキな「技術係」って・・・( ̄∇ ̄;)
受付嬢とキャッキャッしているエリオットに嫉妬するハーディソン。
ハーディソン「あれなら俺が直接行けばよかった。」
ネイト「君にはここから指示を出してもらわないと困るんだよ。」

受付の奥の部屋では、パーカーが何やらセッティング。
ココ、「伏線」です。

↓翌日、ソフィーのペテンを待っている最中のパーカー、ネイト、ハーディソン。
このショット、なんか好き♪パーカーかわいい〜。

その日の夜、チーム本部にて。

ビリヤード中のネイトとエリオット。
エリオットに、「初めの頃より、明るくなったな。楽しそうに見える。」と言われ、(複雑な顔をしながらも)それを認めるネイト。

ところが、「息子の件」について触れられた途端、ネイトの態度が激変。

エリオット「息子さん、残念だったな。」
ネイト「お前に何がわかる!?」
エリオット「みんな知ってるに決まってるさ。急に会社を辞めただろ?それぐらい察するさ。大方、会社が保険金の支払いを拒んだろ?」

すっかり不機嫌になるネイト。
「息子の死」と、「ずっと忠実に勤めてきた会社に裏切られた」、という悲しみをずっと一人で引きずっているんです。実は、息子さんの死後に別れた元奥さんには、「本当のこと(IYSが保険金の支払いを拒否した結果、充分な治療を受けられずに息子が死んだこと)」を言っていないんですよ。「隠している」と言った方が正確かもしれません。

以降、息子さんの件に触れられたり、自分と境遇が似ている人を見ると、いつもの冷静さを保てなくなり(酷い場合は逆上する)、息子さんの最期を回想するシーンも度々出て来るのですが、そういう場面でのネイトを観ると、毎回切ない気持ちになってしまいます(/_;)シクシク。
また、悲しい現実から逃避するために酒に溺れているため、ネイトは完全な「アルコール依存症」です。
それでも頭の回転は早いんですよね。相当のキレ者だと思います。

いよいよ仕事の総仕上げ。
パーカーが仕掛けた「盗聴器」に気付き、自分がダマされていることを知ったヴィクター。
遅いよ!
自分で「FBI」を呼んだつもりが、自分が「FBI」に逮捕される羽目に。
FBIに混じって、重要資料を運び出す5人。

最後、例の「ファイル」を、元の持ち主であるヴィクターのライバル企業の社長(?)に返すネイト。
(「ファイル」は、ハーディソンが念のためにコピーしてあった。)
これで、お互いの条件(ファイルを返却する代わりに、ネイト達の捜索は一切しない)を満たし、さっさと去るネイト。

社長「(報酬の)金はいらないのか・・・?」
ネイト「他所から入るんでね。」

ヴィクターの会社の「株」が、一気に下がるのを見越して、ハーディソンが既に株に細工してあったんですね。

ネイトが嫌味たっぷりにヴィクターに電話するシーンは、観てて爽快でした。
「『盗聴器』は、お前が気付くようにわざと(目立つように)取り付けたんだよ。次はこれくらいじゃ済まないからな。」
FBIに本当のことを言える状態でないヴィクターは、舌を噛むだけ。
悪いヤツ、悪いことをしたヤツにはそれ相応の『天罰』が待っている。
コレがこのドラマ『レバレッジ』の「テーマ」です。

社会の悪徳巨大権力者に虐げられた者に協力し、悪徳権力者により隠蔽された「不正行為」を暴く為に、「報復(Leverage/レバレッジ)」すること。

「代金は頂きません。悪いことをしたヤツ達からせしめます。」
くぅ〜、カッコええ〜!!!

あ、忘れてましたが、5人が「バイバイ」した後、「『チーム』でやるのって楽しい!」と3人(ハーディソン→エリオット→パーカー)がネイトを追いかけるシーンは爆笑しました。
最後にソフィーから電話がかかってきて、目の前のベンチに座っている、っていう演出も上手いなあと感心。
「悪い人達はこらしめてやりましょうよ。黒の王さま。」

5人がバラバラの方向に去るのを、さりげなく上から取るショットも上手いよな〜。

このドラマは、脚本・演出・演技の全てがとにかく素晴らしいです。
特に「脚本」はホント秀逸だと思います。
たまーに、「ちょっとそれありえなくね?」って思う時もありますが、「それくらいのことは気にしない!」と言っていい程、上手く構成されていると思います。
何が一番感心するかって、「『伏線』の貼り方」だけではなく、「回収の仕方」がとにかく上手いんですよ。

(前略)物凄い量の伏線が貼られ、回収されていくんですけど、まず何がおかしいって、その回収の仕方が全部セリフなんですよ。って言うか、それに限らず、起こることのすべてが、セリフ以外で説明されることがないんですね。例えば、登場人物のある動きからなにかが明らかになったりとか、そういう映画ならではの部分が一個もないんです。全部セリフになっちゃってる。それを巧みな脚本って言うのはおかしいと思うんですよね。少なくとも、映画の脚本としては。
普通、伏線と回収って、ストーリーの中にあった自然の流れが、あとになってまったく別の意味を持って浮かび上がってきて・・・ってもんだと思うんですよね。でもこの映画の場合、いちいち登場人物の「あ、そうだ!思い出した!」みたいなセリフで全てが進んでいく。あのー、それだったらなんでも回収できるんですけど!
そうやってやたらと数を増やしてるだけで、全然うまくないんですよ。要は、パズルのためのパズルをいっぱいぶちまけといて、それを物凄い安易な方法で拾って回ってるだけじゃないですか。(後略)

「ザ・シネマハスラー(批評:宇多丸 from “ライムスター”)」(白夜書房)より

伏線の回収は全部「あ、そうだ!思い出した!」
それだったらなんでも回収できるんですけど。

コレ、確信ついてますよね。
『レバレッジ』は、ちゃんと回収してますよ。
思わず「あー!アレはこういうことだったのか!」って、ストーリーの自然な流れの中で毎回驚かされますもん。
「あ、そうだ!思い出した!」なんていう、「セリフの回収」なんてもちろんありません。

ちなみに、引用した批評の映画(2007年に公開された、カタカナ4文字の日本映画です)が何かを知りたい方は、「ザ・シネマハスラー」単行本73ページをご覧になってみて下さい。
もしくはコチラのポッドキャストをどうぞ。
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20070818movie.mp3
(from TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」)

[NEXT EP]
TV:S1#02(002)=DVD:S1#02「黒いコネクション / The Homecoming Job」
・Episode Guide

・FOX JAPAN
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
・角川映画
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/leverage/index.shtml
・角川海外TVシリーズ
http://kadokawa-d.jp/lineup/leverage/index.html
・TNT
http://www.tnt.tv/series/leverage/
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